こんにちは、1年生のKTです。
12月が近づきピッツバーグは雪が降ることも増えて、大分寒くなってきました。また受験生の方々はファーストラウンドの結果が出始めたりセカンドラウンドの準備に向けてせかせかしている時期かと思います。今回の記事ではMBA生活の中で一番きついといわれる最初の数か月の苦難について私が感じた事を振り返って記載したいと思います。
TepperではPRE MBAといわれるBootcamp等の活動が8月から開始します。Bootcampの中では様々なイベント等があり、Leadershipを高めるプログラムの説明やdiversityやinclusionに関するオリエンテーション、またチームワークや交流を深めるためにアスレチックに行ってグループごとに様々なアクティビティーにチャレンジしたり、数学の基礎力を付けるための授業も開始します。それと並行して様々な場所でパーティーが開かれ、同級生とのソーシャライジングも活発化します。そのなかで最初に言語の壁にぶつかりました。
私自身、オンライン英会話で数年ネイティブと毎日1時間練習をしてきた分、オンライン英会話で喋れているからなんとかなるだろうと楽観視してMBAに飛び込みましたが、甘い考えだったと痛感しました。オンライン英会話では、講師がネイティブだったとしても生徒に合わせてゆっくりしゃべってくれていたりキレイな英語をしゃべってくれたり様々なアクセントを聞くのに慣れていたりするので、問題なくコミュニケーションができます。ただ実際のMBAでは世界の様々な国から人が集まってきますので国によってアクセントが違っていたりしてなかなか相手の言っていることを聞き取るのが難しかったり、日本人のアクセントをうまく理解してくれなかったり、パーティのノイズやマスクをしていることなど様々な要因が重なってコミニケーションがうまく取れない場面があり、思ったことをスムーズに伝えられない環境で生活するというのは非常にストレスが溜まります。
日本人以外のインターナショナルの生徒については、ほぼネイティブに近いレベルの英語力を持っているので、英語という点で一気にクラスのヒエラルキーの最下層にいるような気持になります。基本MBAを目指す方は、社費の方は多くの候補の中から選ばれていたり私費の方は高い志を持っている方が多くそれぞれの会社である程度の実績を残してきた方が多いと思いますので、その環境から一気にヒエラルキーのどん底におとされるというギャップは想像以上のストレスとなります。またソーシャライジングが苦手な人は頻繁にパーティが開催され同級生が楽しんでいる中で、せっかくMBAに来たんだから自分も参加しなきゃという義務感のなかでひたすらに様々な同級生と同じような内容の会話をするということもそれはそれでつらいものです。
その後9月から、本格的に授業が始まりミクロ経済の授業や統計等の課題や英語で行われる授業の理解に忙殺されることになります。さらにそこに私費生の方は就職活動が始まってきます。面接においての自己紹介を効果的に2分程度ではなすための準備や、レジュメのブラッシュアップだったりでこちらも非常に時間を費やして準備をすることになります。英語のストレスの上にこういったタスク過多の中で2重にストレスがかかり、この時期が一番つらかったです。
またプレゼン力を高めるクラスの中で、同級生と一緒に企業を分析して発表するような機会もあるのですが、ネイティブ4人と日本人私1人というグループワークの環境の中で、彼らの会話についていけなくてディスカッションで何も発言できず貢献できない自分のダメさ加減にも落ち込みました。
10月から始まるmini2よりTEPPERでは、ケースディカッションのクラスが始まり、同級生とのグループワークが多くなります。ここでもいかにディスカッションに貢献するかといった部分でつらさを感じるタイミングが出てくるかと思います。
基本つらつら書き連ねた通り、MBA生活のつらさのほとんどは他国の同級生と比べた時の英語のレベルの低さからくるものです。ですので英語がほぼネイティブレベルにできるという方は、そんなに苦しまずにスムーズにMBA生活になじめるかと思います。
ただこのストレスの中でいかにもがくかというところでかなり自分自身が成長できたと感じています。例えば英語での会話を通してこの単語はなかなか発音に問題があり伝わりにくいだったりピッチやトーンを変えたりすると伝わりやすくなるなぁだったりこういうトピックはうまく説明できないといった発見を自分の中で蓄積して、それを学校側で提供している英語のコミニケーションコーチと一緒に直していくことで、英語を効果的にブラッシュアップ出来たり、グループでのプレゼン資料作成やディスカッションも貢献できそうなパートを事前に考えておいて、説明資料の準備や構成の大枠を作成するなどのプレワークを先にやっておくことで貢献することが出来ております。これは卒業後のビジネスの場でもどんな状況であったとしても常に自分の立場や能力を鑑みて、能力向上につなげたり貢献できるように行動できる強みになったと思います。さらにTepperのリーダーシップコーチからも言われた通りこういった自分が苦しい経験をしたというのは今後リーダーとしてさまざまな苦難をもったメンバーをマネージメントしていく中で、リーダの資質で最も重要な共感力の向上につながりますので、非常にいい経験になっていると思います。あわせて同級生は非常に協力的でサポーティブですので、こちらが起こしたアクションに対しては積極的に協力してくれます。私自身は同級生から個人的に英語力向上のために時間を割いてもらい、決まったトピックに対してディスカッションをしています。こういった経験ができるというのもMBA生活の価値なのかと思います。
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